グループ演習課題2-8, 2-9(10月9日)に関する担当教員からのコメント
公開: 2025-10-10 15:33:26(更新: 2025-10-12 09:25:32)
2-8:
- すべてのグループに共通することとして、単に数値を述べるのではなく、単位に気を配って説明すると、話がわかりやすくなることを指摘しておきたい。
- 前回のグループ1のシミュレーションの狙いにあった「植物を枯らす」ということが実現できている。繰り返しが3回まででは枯れなかったということであり、ループが使えることの意義はそこにある。
- グループ2は10月10日から日単位の天気予報にもとづく数値を入力し、植物の成長を調べている。降水がない日が続くことで、1週間後には枯れてしまうという結果になっている。第1回1-10, 第2回2-8のモデルはあまり現実を再現していたとは言えない、ということであろう。
- グループ2の発表のなかの「最終値」はおそらく「初期値」からの造語と思われる。そのような用語はないし、本当に「最終」の値なのかを検討してみてほしい(第7〜9回までに理解できればよい)。
- グループ3の結果にある「-0.4」という草丈は何を意味しているかを考えたほうがよい。コードのなかでコメントにしておいた「草丈が負のとき、0」の使いどころではないか。
- グループ4は、降水の影響がない状態で、気温を少しずつ低下させる条件で計算している。草丈がだんだん大きくなっているのは、成長のルールによるものであるが、現実的でないのであれば、ルールを変える必要がある(グループ2も同じ)。
- グループ5は所沢の1〜12月を想定して実験を行なっている。冬まで順調に草丈が伸びている。結果を述べ、それが現実に照らしてどうであるのか、を考察するとよいだろう。
2-9:
- この課題は次回のグループ演習課題の予備実験に相当するものである。予備実験の意義は次回にコメントする予定である
- 初期個体数がそれぞれ1、10、40のとき、どのような個体数の増減が見られるかを調べてもらったが、どのグループも初期個体数が小さいほど、増加量が大きくなることを見出している。
- グループ1のみ、ロジスティック成長の式で計算していることから、当然の結果であるということを考察していた。第3回のグループ演習課題で引き続き検討してほしい。
発表全般に関わるコメント:
- リストで入力値を与え、ループを使ってデータを足し合わせているプログラムの構造を改めて確認しておいてほしい。
- 条件設定(何のため?目的を述べるとよい)とその結果を端的に述べること(結果とは客観的に理解できる数値であることが多い)、期待していた目的は達成できたのかできなかったのかを考察する、というパターンで発表するとよい。
- 第1〜2回のグループ演習はアスキーグラフを描いている。次回以降はプロジェクターに投影してもよい(次回以降はぜひ視覚的に結果を表現することをおすすめする)。ただし、ホワイトボードには「清書」ではなく、思考の過程を記し、それも発表に活用するとよいだろう。
第2回グループ発表内容は授業用配付ディレクトリから参照できます。