グループ演習課題3-8(10月16日)に関する担当教員からのコメント
公開: 2025-10-21 10:43:49
個々のグループへのコメント:
- グループ1の発表内容は適切ではあったが、ホワイトボードを見返してみたときに何が思い出せるかという視点を持つとよい。何をどう示せば、自分たちの実験結果を端的に説明しやすくなるのか、というプレゼンテーションの基本の獲得につながる。
- グループ2の発表では、実験A〜Cを総合するための各実験を行うという位置付けであったと思う。不十分な点は多くあるものの、時間内でできるように努力した点は評価できる。
- グループ3は、N = K / 2 のときに、dN / dt が最大になるのはなぜかを検討した発表であった。今回の課題はロジスティック曲線のシミュレーションであるので、そのような理論的な考察は元のロジスティック式の範囲内に落ち着くはずである。次回のグループ演習課題ではまた異なるタイプのモデルを動かすので、比較対照とするとよい。
- グループ4が描いていた「大まかな特徴を捉えられる図表」はさまざまな要素同士の関係をおおまかにつかめる点で理解しやすいものである。Google Colabで出力したグラフを頑張って正確に描き写す必要はない(投影すればよい)。
- グループ5はグラフを重ねて表示するためにホワイトボードへ手描きせざるを得なかった。その不便さをぜひ覚えておいてほしい。一つのグラフに重ねて表示する方法はあり、今後の実習本編でも扱う予定がある。
- グループ5の実験Bは極めて興味深い。パラメータrの値を変更する際に、意図をもって行なっている。これは自然科学の基本中の基本ではあるものの、卒論生でもすぐにできることではないので、他のグループの人も手本とするとよいだろう。
全般に関わるコメント:
- ほとんどのグループがグループ内で分担して全員で発表していた点がよかった。一般的なグループワークでは、誰かに依存する傾向が多いなか、この実習の受講者の大きな特徴の一つと言えるだろう。
- グループ内で設定したシチュエーション(グループ4で言えば「赤道域と寒帯域」など)について発表の「冒頭」で説明する必要がある。
- グラフを描くときには、軸の説明をするともっとわかりやすい発表になる。前回のコメントに「単に数値を述べるのではなく、単位に気を配って説明すると、話がわかりやすくなる」と同じである。
第3回グループ発表内容は授業用配付ディレクトリから参照できます。