演習課題8-3(11月27日)に関する担当教員からのコメント
公開: 2025-12-01 13:28:46(更新: 2025-12-04 12:06:26)
全般に関わるコメント:
- 5分間で話しきれないほどの「成果」を自分で生み出したことに気がついたであろうか。これまでの講義科目では何かの書物やインターネット上の情報を写しとり、ディスカッションの科目でもこれまで知っていることを並べ替えて話すことがほとんどであったと想像されるが、自身の力で「人に伝えたい内容」を整理しきれないほど生み出していた。
- きれいにそれらを整理できるとなおよいが、そのためには、この演習課題(8-3 の 2-1〜2-5)や最後の流れ図のような結果の分析をしないとできない。今回は、初めてそのような取り組みに挑戦したということで十分である。次回以降に期待する。
各グループへのコメント:
グループA:
- 黄色がいっぱいになった、黒と黄色が交互に入れ替わる状況とはどのような状況か?
- 到達できる範囲を確定した点はよい
- Pi,Peの組み合わせに意味づけをした点はよい
- 繁殖力の定義をすべき(広がりやすさ?)
- 指標値を決定できるとよい
- 試行年数から最大に移動できる距離(範囲)を求め、それを分母にとった分析をしていた。2-2で、「群れをつくる生物」、「共食いをする生物」、「理想的な?生物」というようにイメージを持ってPi, Peの初期値を決めている点は、他のグループの手本となる。何らかの仮説のようなもののイメージがあったと思われる。
グループB:
- 概観を定義した点はよい
- 評価軸を明確に設定し評価した点はよい
- 密度の定義した点はよい
- モデルの特徴を定量的、定性的に捉えて順を追って分析しているものの、結果の示し方に難があり、残念ながらわかりにくい。第9回では自然科学の一般的な形式に当てはめた報告を行うことになっているので、ぜひ習得してほしい。
グループC:
- 広がりを定義した点はよい
- Pi,Peの特徴を言葉で説明している点はよい
- 極端な数値も入れるなど、パラメータ設定の目的が明確でよい
- 状況の図解が見やすい
- 大まかな流れは一緒との説明であったが流れとは何か?
- バグと説明していた内容はバグではないため注意が必要
- Pi,Peで整理して検討していてよい
- 個体群の「広がり」を定義するところから発表していた。それゆえ、その後の報告内容を理解しやすくなったと言える。ただし、グループBと同様に、理論先行でわかりづらい(理論だけで説明できるならば、わざわざシミュレーションを行う必要はないことになる)ので、第9回で修正を試みてほしい。
グループD:
- 見た感じの密度と変わってしまう。信ぴょう性が低いとの説明であったが具体的に説明できるとよい
- Illnumの可視化したグラフ表現はわかりやすかった
- 今回に限ってと限定して考察した点はよい
- 広がりながら減る or 元の位置で減る の違いを発見したところはよい
- 指標値として、増加率を出している点はよい
- Pi, Peのパラメータ設定の意図を話すとよい
- 試行結果をメモしながら進めていた。明確な意図を持ってパラメータ値を変更している(すなわち、仮説のようなものを想定している)点がよい(グループAと同じ)。「極値比」なる指標を定義して持ち込み、検討していたのは、結果はともあれ、試みとしては非常によい。